謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
平素より、株式会社らくらくカウンセリングオフィスの外部相談窓口業務ならびに各種研修活動に、格別のご理解とご信頼を賜り、心より御礼申し上げます。
当社は、企業、病院、市町村等の皆さまを対象に、外部相談窓口としての心理カウンセリングの提供に加え、メンタルヘルス、メンタルケア、コミュニケーションに関する研修を通じて、現場で実践可能な支援を継続してまいりました。働く人々や支援に携わる職員の皆さまが、安心して相談できる環境づくりに寄与することを、私たちの重要な使命と考えております。
近年、職場や医療・行政の現場では、業務の高度化、対人関係の複雑化、ハラスメントやメンタル不調への対応など、心のケアに関する課題が一層顕在化しています。そのような中、人工知能(AI)技術の進展により、メンタルヘルス分野においても、AIを活用した相談支援やセルフケアツールが注目を集めています。
AIによる相談支援は、時間や場所に左右されにくく、一次的なストレス整理や心理教育の手段として有効な側面を有しています。特に、相談への心理的ハードルを下げる入口としては、一定の役割を果たすことが期待されています。
しかしながら、専門的見地からは、AI支援の適切な位置づけと限界の理解が不可欠です。AIは言語情報を中心に応答を生成しますが、対面での支援において重要となる表情、声の抑揚、沈黙の意味、身体反応、職場や組織の文脈といった非言語的・関係的要素を総合的に把握し、状況に応じた判断を行うことは困難です。
とりわけ、抑うつ状態、強い不安、ハラスメント被害、医療・福祉現場に特有のストレスなど、背景が複雑なケースにおいては、人による専門的判断と継続的な関わりが不可欠です。
また、相談内容の管理や守秘義務、データの取り扱い、責任の所在といった倫理的・安全性の課題は、組織として慎重に扱うべき重要事項です。
外部相談窓口に求められるのは、単なる利便性ではなく、信頼性と安全性、そして専門性に裏打ちされた対応であると考えております。
こうした時代背景の中で、当社が最も重視しているのは、人と人が直接関わるリアルな対話の力です。
カウンセリングや研修の場において、相手の声や表情に向き合い、安心できる関係性を土台に言葉を交わすことは、心理的安全性を高め、問題の早期発見や予防につながります。
人は「理解された」「受け止められた」と感じることで、主体的に行動を変えていく力を取り戻していきます。
当社は、AIなど新たな技術の動向を注視しつつも、それらを人による支援を補完する手段として適切に活用し、決して代替とすることのない姿勢を堅持してまいります。
今後も、現場の実情に即したカウンセリングと研修を通じて、組織とそこで働く人々の健やかな成長を支えていく所存です。
本年も、心理カウンセリング、メンタルヘルス、メンタルケア、コミュニケーションの専門家として、皆さまの信頼にお応えできるよう、一層の研鑽と質の向上に努めてまいります。
皆さまのご発展とご健勝を心よりお祈り申し上げるとともに、本年も変わらぬご高配を賜りますよう、お願い申し上げます。
株式会社らくらくカウンセリングオフィス 代表取締役 宮崎勝博